ご挨拶

「シニア海外ボランティア事業」は、日本政府によるODA(政府開発援助)事業の一環として、海外でのボランティア活動を支援する制度で、1990年(平 成2年)に国際協力機構(JICA)と外務省が「シニア協力専門家」として開始し、1996年に「シニア海外ボランティア」と改称しました。2015年ま でで、73カ国に累計で 5,834名が派遣されています。長年のキャリアで培った豊富な知識や技術、経験を途上国の発展に生かし、世界平和の安定に尽力しています。

 JICA兵庫シニアOV会は2004年に設立されました。
 派遣国は、中南米、アジア、大洋州、中近東、アフリカ等多岐にわたっています。職種も道路建設、橋梁設計、建設機械、金型鋳造、下水処理、保健・医療、福祉、家政、コンピュター技術、大学から幼児教育まで、様々な分野で専門性を活かし活動しています。

 本会の趣旨は、2年間の活動を終えて帰国した後、我々の活動を支えて下さった日本国民の皆様にボランティアでの貴重な経験を還元する事です。ニュースな どで知る情報とは違い、現場で共に暮らして感じた、生の情報をお伝えしています。グローバル化が進む現在、世界平和の構築には互いの生活や状況を知る事が 重要で、信頼関係を築く基礎となります。

 本会は兵庫県下において、尼崎、西宮、宝塚、三田、神戸、明石、稲美町、加古川、高砂、姫路、赤穂、神河町、宍粟など、各地で写真展や講演会を開催しています。神戸国際交流フェア、神戸祭り、JICA夏祭り、等にも参加しています。


  JICA兵庫シニアOV会 会長 北村 義雄